昨日の話

　
悔しくて泣いたのは、久々だった
　
　
苦しい思いだとか、失望だとか、そういったものに出会いたくなかったから、
いつしか情熱というものをどこかに追いやってた。
　
楽に生きたかったから、だから。
　
けど、昨日は本当に悔しかった。
泣くのはガマンしようと思ったけど、友達の言葉に涙が出た。
　
きっと何気ない言葉で、私を励ますつもりの言葉だったんだろうけど。
胸にグサリと刺さった。
　
出来ない自分が嫌で嫌で溜まらなかった。
今までそんな思いを抱きたくなくて、そんなの要らない、必要ないって背中向けて逃げてきたんだ。
　
だから、自分が悪い。
逃げ続けてきた自分に腹が立った。
　
　
けど、悔しくて泣けるのなら、自分はまだ大丈夫だと思った。
　
自分の未熟さと向き合って、それでもまた上を仰げるのなら。
　
この掌に全部掴もうなんて、そんな大それたことは考えないから。
一欠片でも掴めるように、手を延ばしたい。